薬剤師業務の変貌に伴い、DI業務もまた変化を求められています。

「薬剤師一人一人がDI業務の担い手」

そんな時代が訪れているのです。

ただ、いざそれを実践しようとすると、真っ先に突き当たる「壁」があります。

それは「時間の壁」と「距離の壁」です。


医療は24時間体制で回っています。

よって、薬に関する問い合わせもまた時を選んではくれません。

ところが、これに対しDI室がカバーできるのは、1週間のうちでたった1/4に過ぎません。

※1週間(24時間×7日=168時間)のうち、DI室が稼動しているのは平日日勤帯(8時間×5日=40時間)のみであり、稼働率は23.8%(=40時間÷168時間×100)と計算される。

これが「時間の壁」です。

なので、残り3/4をカバーする方策を考える必要が生じてきます。


薬剤師は調剤室を飛び出し、病棟を始め様々な部署で活躍する時代となりました。

必然的にDI室に依存した既存の情報収集体制は限界を迎えることとなります。

書籍や資料を見るためだけに、薬剤師たちは遠く離れたDI室をそう何度も訪れる訳にはいかないからです。

これが「距離の壁」です。

DI室を訪れずとも情報を入手できる方策が必要です。


「クラウド型」ならば、この「時間と距離の壁」が造作もなく克服できます。

いわば情報収集の「いつでも化」「どこでも化」です。

これに関しては、もはや説明は不要かと思います。


【付記】

「クラウド型」は他施設とも共有できるため、地域連携に威力を発揮します。

インターネット環境とデバイス(PC・タブレット・スマホ)さえあれば設備投資は一切不要。

セキュアアクセス等を用いて、対外秘の情報が漏れることなく安全に情報共有を行えます。


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