悩める薬局長のための薬剤師不足でも業務改善できる クラウド型院内医薬品集を制作するためのブログ

業務改善のカギはDI業務だった!院内医薬品集のクラウド化だった!

ブログ「病院薬剤師って素晴らしい!」を主宰しております、病院薬剤師だまさんです。

このブログではクラウド型院内医薬品集の制作手順を解説していきます。

クラウド型院内医薬品集(※本ブログ内で「ハイパー医薬品集(Hyperformulary)」と命名しました)は2013年以来、日本医薬品情報学会その他の学会で発表され、薬事日報やYahoo!ニュースでも取り上げられた、誰でも簡単に作ることのできるコストパフォーマンスの高い「新時代」の情報ツールです。

クラウド型院内医薬品集を手に入れることで、DI室から離れた場所でも医薬品情報が迅速かつ容易に収集できるようになります。

調剤業務・病棟業務・DI業務が効率化され、薬剤師不足でも業務改善が可能となります。

また、地域連携にも低コストで絶大な威力を発揮します。

なお、病院薬剤師だまさんは「ハイパー医薬品集」普及のため、リタイア後に医薬品集制作業(大学堂)を起業する予定です。

乞うご期待を。

※現在更新を休んでいます。

タイトル

ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰


【大感謝】 開設291日目で1万アクセス突破!

【「クラウド型」を薬局長に推す真意】 ①生かすも殺すも薬局長次第だから

私には声を大にして伝えたい、経験者ならではの「教訓」があります。

   ツール(道具)を導入するだけで業務改善はできない。

薬局長である皆さんも、必ず一度や二度は経験済みのことと思います。

   高機能に惹かれ、思い切って導入したツール。

   結局は使いこなせず、期待した程の改善は得られなかった・・・。


当院でも導入当初はそうでした。
✖ ほとんど利用(ログインすら)してくれない。

✖ 利用しない「言い訳」のバリエーションばかりが増えていく。

✖ (自分は結構使うくせに)若手には利用を促さない。

✖ 若手は相変わらず先輩に訊いたりGoogle検索で済ましている。

✖ 新たな情報を入手しても(「馬鹿にされるから」と)コメント記入を嫌がる。

✖ 利用率が伸びないまま毎月課金されていく。

✖ 「使わないのに予算(そしてメンテナンスの労力)が勿体ない」論が優勢となる。

一体何がいけなかったのでしょうか?

   「クラウド型」を導入する目的と方向性(ポリシー)

これらをスタッフ全員で共有できていなかったことにほかなりません。

そして、それを徹底できるのは薬局長しかいないのです。

   「クラウド型」はハイリスク・ハイリターンのツール

   それを生かすも殺すも薬局長次第

そのことを是非とも肝に銘じていただきたかった。

それが私が「クラウド型」を薬局長に推す「真意」の一つ目です。

私が薬局長に「クラウド型」を推す真意

このブログをここまで読み進めた皆さんはようやく腑に落ちたことと思います。

   院内医薬品集の制作は、本来ならばDI担当者の役割の筈。

   なのに、なぜこのブログではそれを薬局長に勧めようとするのか?


その「謎」が前回の記事(【コラム】 私の出した答え(後編))で明らかになったからです。

ここまでの流れをまとめます。

【起】 薬局長は薬剤師不足でも「クラウド型」を導入すれば業務改善ができる。

【承】 「クラウド型」の商品化は期待薄だが、薬剤師自身が制作することは可能。

【転】 多忙な薬剤師が「クラウド型」を制作・メンテナンスするのは困難。

【結】 薬局長は外部委託を決断することで「クラウド型」を手に入れることができる。

つまり本ブログは、薬局長に対して「クラウド型」の制作ではなく、その外部委託を促そうとしていたのです。

「クラウド型」の有用性を最も理解できるのはDI担当者です。

ただ、お財布を握っているのは薬局長なのですから(笑)。

・・・これが、「クラウド型」を薬局長に提案した「表向き」の理由です。

   けれど、私の「真意」はもっと別の所にあります。

その「真意」について、次回以降の記事で紹介していこうと思います。

【コラム】 私の出した答え(後編)

私は以前の記事で「クラウド型」が商品化できない理由について述べましたが、同時に医療従事者ならば制作可能であることにも言及しました。

   私の出した答え、それは「起業」です。

   病院薬剤師として勤めつつ、医薬品集制作業を営もうと考えているのです。

業態はホームページ制作業と似ています。

自力で作る余裕のない医療施設のために「クラウド型」の制作を代行するのです。

そして早期リタイア後も非常勤職員として病院に籍を置きつつ、「クラウド型」の供給を通じ、薬剤師不足に喘ぐ近隣の医療施設の業務改善や地域連携に貢献したいと考えています。


病院薬剤師がこんな風に起業するのは極めてレアなケースだと思います。

しかも、これから参入しようとしている「業界」は典型的な斜陽産業

信用はおろか、肝心の「クラウド型」の知名度すらまだほとんどありません。

※なのでこのブログを立ち上げました(コンテンツマーケティングというやつです)。

   リスクを覚悟で起業を目指す理由、それは私の健康状態にあります。

メインブログのカテゴリ「だまさんの治療体験記」を読んでいただくとわかりますが、「次に悪性所見が見つかれば大腸全摘」という深刻な状況。

そうなれば、もうフルタイムで仕事を続けていくことは不可能です。

毎年が「勝負」の年。

しかし、私はまだまだ家族を養っていかねばならない年齢です。

自分なりに考え抜いた「働き方改革」。

それが、今やライフワークとなった「クラウド型」に関するビジネスだった訳です。

在宅でのネット起業なので、自分の体調に合わせて働くことができます。

開業資金も少額(200~300万)のため、退職金に手を付けずに済みます。


少し気が早いですが、個人事業の「屋号」も考えてあります。

   医薬品集制作の大学堂

これは、視覚障害者(全盲)にもかかわらず、私を薬科大学まで進学させてくれた亡父が経営していた鍼灸院「大学堂」から引き継いだネーミングです。

尊敬する父の築いた「大学堂」の再興は、私の長年の夢でもありました。

※詳しくはメインブログのカテゴリ「たもぢぃの不死鳥伝説」をご覧ください。


薬局長の皆さま、これまでご愛読いただきありがとうございました。

悲願の開業の暁には、是非ともご支援を賜りたく存じます。


では今回はこの辺で失礼します。

早々


※このブログはもう少しだけ続きます。

【コラム】 私の出した答え(前編)

前略 悩める薬局長さま

「プラットフォーム編」に続き、「コンテンツ編」も無事完結しました。

これで、本ブログが目的とする「クラウド型院内医薬品集を制作するためのノウハウの伝授」は完了したことになります。

つまり、このブログに書いてあることを忠実に実践していけば、誰でも「クラウド型」を手に入れることができる段階まで到達したのです。

しかし、きっと本ブログの読者は釈然としていない筈です。

そう・・・薬剤師不足なのに、いつ、どうやって「クラウド型」を制作すればいいのか?

「クラウド型」がどんなに有用なツールであろうと、それを制作できるマンパワーがなければどうしようもありません。

なのに、その一番肝心な部分が欠落したまま話が進められてきたのです。


メンテナンスも頭の痛い問題です。

「クラウド型」は様々なサイトのリンクや書籍の引用で構成されています。

リンクが変更されたり書籍が改訂された場合にはメンテナンスを行う必要が生じますが、実際にやってみると非常に単調で辛気臭い作業です。

多忙な薬剤師がそんな単純作業やってられない!」

日増しに老朽化・陳腐化していく「クラウド型」を前に、(kintoneの)費用だけが嵩んでいく。

それが現実なのです。

「なら、事務員に代行させれば?」

そんな意見もあるかもしれません。

でも、そうなると今度は情報の「信頼性」が問題になって来ます。

なので薬剤師が確認する必要が生じますが、往々にして「めくら判」となってしまいます。

第一、更新作業のニーズは常時ある訳ではありません。

下手をすれば1~2ヶ月何もせず給料だけ取られることだって生じ得るのです。

※事務員を雇うと、最低でも月15万(社会保険料込み)は必要となります。

やはりメンテナンスは薬剤師が行うのが賢明のようですが・・・。


でも、安心してください。

その解決策はちゃんと用意してあります。

私の出した答えとは・・・(後編に続く)。

6.その他

高価値情報源の探求

日病薬より「医薬品情報業務の進め方2018」が公開されています。

こうした医薬品情報業務の「潮流」を踏まえた上で、高価値の情報源を探求することは意義深いことと考えます。

媒体によらず、薬剤師業務に役立つ情報は貪欲に「クラウド型」に盛り込んでいきましょう。

「これは!」という情報源はとりあえず頁末尾に貼り付けておきましょう。

そして体系化できそうなものはコンテンツとして独立させていく訳です。

当院では、製品サイトのFAQ(よくある質問)と薬剤師ノート(広島佐伯薬剤師会)のリンクを貼っています。


「地図帳」シリーズ

実際に「クラウド型」を運用してみると、医薬品集にはそぐわない医薬品情報の存在に気付かされることがあります。

具体的には下記のような情報ですが、当院では「地図帳」シリーズと称して、医薬品集とは別個のデータベースを作成しています。

■診療ガイドライン
□術前休止薬
■がん化学療法レジメン
■副作用情報
□中毒情報
□健康食品・サプリメント
□OTC
■病原体
※■:作成済、□:未作成

あと、超絶アクセスを集めた「日病薬e-ラーニング確認問題集」もね🎵

折角のkintone、医薬品集だけじゃ勿体ないってことです。

4.用量情報

医療関係者ゆえのメリット

・透析患者(HD・PD・CRRT)への投与量
・保存期CKD患者への投与量

上記の情報源としては、何と言ってもこれが定番ですよね?

透析患者への投薬ガイドブック 改訂3版 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療 [ 平田 純生 ]

でも、実はもっと優れたものがあることをご存知でしょうか?

それは白鷺病院が提供する「透析患者に対する投薬ガイドライン」というサイトです。

会員登録制(無料)が必要となりますが、薬品別にページが分かれているため、「クラウド型」にリンクを貼ることができます。

内容はガイドブックとほぼ同一。

しかも随時更新されるため、ガイドブックに未掲載の薬品の情報も入手できる優れモノです。

以前の記事(【私が「クラウド型」を推す理由】 ⑤「唯一無二」だから)でも触れましたが、このサイトは医療関係者向けである以上、大手メーカーには利用できません。

けれど、皆さんは「クラウド型」を制作することで有用なコンテンツを獲得できるのです。

それ以外の情報源は以下の通りです。

・肝機能低下患者への投与量
⇒ 「肝機能低下時の薬剤使用ガイドブック [ 矢後和夫 ]

・小児への投与量
新小児薬用量改訂第8版 [ 岡明 ]

5.薬効情報

医薬品情報サイト(医薬品卸サイト)の利用

医薬品卸大手4社は、下記の医薬品情報サイトを通じて各種一覧表・同効薬情報・新製品情報などを随時提供してくれています。

SAFE-DI(アルフレッサ株式会社)
e-mediceo.com(株式会社メディセオ)
Click-MI2(株式会社スズケン)
ENIF D-pro(東邦ホールディングス株式会社)

会員登録は必要となりますが、これを利用しない手はありません。

具体的には、各コンテンツに登場する薬品の頁にそのリンクを貼っていきます。


リンクの貼り方

一覧表「抗がん剤一覧-注射薬-(2018年4月20日版)」(SAFE-DI)を例に、リンクの貼り方を解説していきましょう。

①「文字列(1行)」 ✖ 「リンク」

文字列(1行) & リンク

最もオーソドックスな貼り方で、下記のような仕上がりとなります。

抗がん剤一覧-注射薬-(2018年4月20日版)
https://www.safe-di.jp/data/gdata/qanda_content/alf_02_0308.pdf

やはりURLが違和感があるでしょうか?

②「リッチエディター」

リッチエディター

リッチエディターでハイパーリンクを用いると、随分とすっきりした仕上がりになります。

抗がん剤一覧-注射薬-(2018年4月20日版)


③「文字列(1行)」 ✖ 「リンク」✖「関連レコード一覧」 ⇐ おすすめ

文字列(1行) & リンク & 関連レコード一覧

ただ、①も捨てたものではありません。

「関連レコード一覧」をプラスすることで、同じ一覧表が貼付された薬品を自動的にリストアップしてくれるのです(採用中の同効薬がすぐ見つかる訳です)。

表示例

【付記】

③の方法は非常に重宝しますが、一つだけ「弱点」があります。

それは一覧表が複数(例えば一覧表1と一覧表2)になった場合、「関連レコード一覧」はどちらか一方の一覧表しか参照してくれないという点です。

よって当院では、一覧表1にはSAFE-DIの一覧表を、一覧表2にはe-mediceo.comの一覧表を貼るルール、更に一覧表3は予備枠とし、その3枠にも収まりきらない場合はリッチエディターに貼付するようにしています。


ID/PWはラベルで備忘録

医薬品情報サイトのリンクを使用する上で注意すべき点があります。

リンクを開く際にID/PWが要求される点です。

※PCまたはkintoneを起動後、リンクを初めて開く際に要求されます。

いざリンクを開こうと思ったらID/PWがわからない、では興醒めですよね?

なので、当院ではID/PWをすぐ参照できるように下記のようなラベルを貼っています。

ID・PW

こんなこともクローズシステムだからこそできる芸当です。

3.製剤情報

製剤情報を「引用」する

基本的な製剤情報ならば添付文書やインタビューフォームを見ればわかります。

しかし、下記の情報に関しては市販の書籍を参照しているのが実状だと思います。

・粉砕・脱カプセルの可否
錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック第7版 [ 佐川賢一 ]

・簡易懸濁法の可否
内服薬経管投与ハンドブック第3版 簡易懸濁法可能医薬品一覧 [ 倉田なおみ ]

・注射薬の配合変化
注射薬調剤監査マニュアル第4版 [ 山口県病院薬剤師会 ]

粉砕・脱カプセル・簡易懸念濁法の可否は「一つしか選択肢のない属性」なので、「ラジオボタン」か「ドロップダウン」をパーツに選択するといいでしょう。

ラジオボタン or ドロップダウン

※「-(△)」「✖(△)」のように評価が統一されていない場合、入院患者に対する短期処方ということを鑑み、当院では甘い方(△)を採用しています。

一方配合変化に関しては、注射薬名を「〇」「△」「✖」別に「文字列(複数行)」か「リッチエディター」に記載する方法が考えられます。

文字列(複数行) or リッチエディター

しかし、これだと多くの「検索ノイズ」を生じてしまいますので、PDFファイル(OCR処理なし)や画像ファイルをまず作成しておき、それを添付する方法をお勧めします。

あと、注射薬に関しては、輸液の混注容量情報や抗がん剤の調製情報なども登録しておくと重宝します。


書籍を引用する際の留意点

ここで避けて通れないのが「著作権法」に関する問題です。

不特定多数の人が閲覧できない仕組みになっているとはいえ、書籍のスキャンデータ(PDFファイル)を「クラウド型」に添付してスタッフ間で共有することは避けるべきでしょう。

しかし、だからといってこれらの情報が全く参照できない「クラウド型」なんてあり得ません。

そこで考えたのが、法に触れない「引用」の方法です。

    「引用」ならぱ問題はない。

よく耳にする話ですが、もちろん一定の条件は満たしておかねばなりません。

【条件1】(判例の条件)
引用する側の著作物と引用される側の著作物とが明瞭に区別して認識できること
(明瞭区別性)

【条件2】(判例の条件)
引用する側の著作物が「主」で引用される側の著作物が「従」と言えること
(主従関係要件)

このことからも、「クラウド型」に掲載するのは必要な範囲に留めるべきです。

例えば、粉砕の可否について記載する情報は「〇」「△」「✖」まで。

この記事でも触れた通り、「クラウド型」はあくまで「早引き」用の情報源です。

よって、引用元の書籍は最低1冊は購入する必要があり、詳細は書籍を参照するべきなのです。

更には下記のような条件もあります。

【条件3】(著作権法32条1項)
引用の目的上、「正当な範囲内」で行なわれるものでなければならない

【条件4】(著作権法32条1項)
「公正な慣行」に合致するものであること

「正当な範囲内」とは、①引用の必要性があるか②量及び範囲が必要な範囲内か③手段(引用方法)が適切かという意味ですが、これらは全てクリアしているものと考えます。

「公正な慣行」についても、出典を記載すれば問題はない筈です。

詳しくは、こちらの記事(他人の著作物を適法に「引用」する際のルール)をご覧ください。


【付記】

それでもスキャンデータは参照できるに越したことはありませんよね。

実は私、「クラウド型」でスキャンデータを「合法的」に閲覧しています。

その「からくり」をご紹介するのはまたの機会に・・・。

2.基本情報

「月イチ更新」に甘んじるな

基本情報と言えば添付文書です。

近年では電子カルテの普及に伴い、PC上で手軽に参照できるようになりました。

ただし、その内容は「月イチ更新」、2ヶ月も前の情報を見せられているのです。

   ネット上では常に最新の情報が公開されているというのに!

これが医師や看護師ならば、無理もないことかもしれません。

大昔の「日本医薬品集」や「今日の治療薬」を参照している位ですしね。

   薬剤師が「月イチ更新」の添付文書情報に甘んじていたらダメです。

   タイムラグを埋められるのは薬剤師しかいないのですから。

「クラウド型」があれば、いとも簡単にその役割を果たすことができます。


PMDAリンク

これは正式な呼び方がわからないため、私が勝手に付けた名前です(笑)。

YJコード(または厚労省コード)を元に下記のようなリンクを生成するだけです。

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/(YJコードの上9桁)

例.オプジーボ点滴静注100mg

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291427A2


    ↑ どうですか?クリックしていただましたか?極めて有用ですよね? ↑

PMDAリンクを「クラウド型」の各頁に貼り付けておく。

たったそれそれだけで、添付文書・インタビューフォーム・患者向け医薬品ガイド・くすりのしおり・RMP・重篤副作用疾患別対応マニュアル・安全性情報・承認情報他を参照できます。

しかもPMDAが自動更新してくれますのでメンテは不要、常に「最新」の状態です。

これ位のことは、高価な医薬品情報システムを導入せずとも実現可能なのです。


製品サイト

・適正使用情報 ・患者指導用資材 ・配合変化表 ・FAQ(よくある質問) ・製剤写真(識別コード) ・各種お知らせ文書 ・各種コード一覧

PMDAリンクでカバーできない上記のような情報を補完するため、メーカーの製品サイトのリンクを貼付しておくと何かと便利です。

実際には「配合変化表」や「FAQ(よくある質問)」のような利用頻度の高いコンテンツは、別途独立したリンクを貼っているのですが時折リンク切れになっていることもあって・・・(涙)。

そんな時、製品サイトを貼っておけば、「あれ?この品目、どこのメーカーの製品だっけ?」と悩まずに済みます。

あと、後発品のサイトは情報量に難がありますので、先発品の製品サイトも併せてリンクしておくことをお勧めします。


【付記】

「クラウド型」ならば、容易に医薬品情報の「鮮度」を保つことができます。

それがわかった瞬間、一体いつの情報かもわからない「●●医薬品集」を片手に業務をしている現状が滑稽に思えて来ます。

だからこそ、PMDAはずっと前から「マイ医薬品集作成サービス」を推奨しているのです。

しかし、実際の薬剤師業務を考えた時、これとて満足のいくものではありません。

   結局の所、「痒い所に手が届く」情報源は自分で作るしかない。

それが私の出した結論です。

1.属性情報(情報ソース)

当院で使用している属性情報のソースも紹介しておきましょう。

・投与区分(内・外・注・歯)
・規制区分(麻・向・毒・劇・処)
・先発・後発区分

これらの情報を入手するには、医薬品情報サイト「SAFE-DI」の提供する「SAFE-DIクリッピング」が便利です。

※SAFE-DIを利用するには利用登録が必要です。医療機関および薬局等の法人登録の場合は無料ですが、個人登録だと30,000円/1ユーザーIDが必要となります。

上記以外にも各種コード(JANコード・厚労省コード・YJコード・レセプト電算処理コードなど)や規格単位・薬価・メーカーなど、幅広く入手できる「優れモノ」のサービスです。


・ハイリスク薬区分

薬剤管理指導料「1」の算定対象となる薬剤、いわゆるハイリスク薬の最新リストは「診療報酬情報提供サービス」より入手できます。

なお、計12種類ある薬効群別薬品リストや資料は、こちら(愛知県薬剤師会)やこちら(広島県薬剤師会)が充実しています。


・RMP提出品目

RMP(医薬品リスク管理計画)提出品目一覧はPMDAのホームページより入手できます。


・腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤

日本腎臓病薬物療法学会のホームページより最新版が入手できます。

このリストのみで100%網羅できる訳ではありませんが、「最低限これだけは」という意味合いでフラグを立てておくと、メリハリのあるチェックが可能となり重宝します。

同様に「(高齢者に対して)特に慎重な投与を要する薬物のリスト」(高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015)や「(妊婦に対して)危険度の高い薬剤・特に注意すべき薬剤」(おくすり110番)も有用です。


・流通管理品目

近年、卸に発注しても処方医師名を尋ねられたり、調剤薬局からe-ラーニング受講の有無を確認されたり、メーカーより全例調査の契約を求められたりと、使用開始までの手続きが複雑な薬品が増えてきました。

まだ定着した呼称がある訳ではないようですが、愛媛大学医学部附属病院薬剤部のホームページではこれらを「流通管理品目」としてリストを公開しています。


上記以外にも、「TDM対象薬」(熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター)・「投与日数制限医薬品」(SAFE-DI・データライブラリ)・「主な希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)一覧」(SAFE-DI・Q&A)などもあると便利です。

これ以外にも有用な情報ソースがないかと探索するのも楽しいものですよ🎵


あ、そうそう。

とりわけ重宝する属性情報を忘れるところでした。

それは「採用区分」と「卸情報」です。

※こればかりは自力でリストアップするしかありませんね。

「クラウド型」に薬事委員会ペースの「採用区分」を登録しておくのです。

そうすれば、夜勤中や調剤科長が不在中に薬の在庫が不足し、発注すべきかどうかを悩んだ時、判断材料となるのです。

採用品 ⇒ 購入が必要 ※緊急性による

削除品(在庫消尽中) ⇒ 購入は不要

※これに加え、当院では「採用・削除に関する経緯」(例.開院時:採用、第●回:採用⇒院外)も付記しています。


【付記】

・・・とまあ、文章ではさらっと書いていますが、フラグを立てたりリンクを貼ったりする作業は実際にやってみると、この上なく辛気臭くて地道な作業だということがわかります。

   「こんな単純作業、薬剤師がやってられるか!」

   「こんな情報、本当にニーズがあるのか?」


こんなセルフトークが頭の中を駆け巡ります。

私は以前、「舞台裏」という記事を書きました。

そういう意味では、「クラウド型」の制作はRPGゲームの制作に相通じるものがあります。
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