前略 悩める薬局長さま

「クラウド型」改め「ハイパー医薬品集」を制作するためのノウハウは、私の妄想(!?)も含め、これで全て披露させていただきました。

   「クラウド上に院内医薬品集を作る」

IT全盛の時代にあって、その着想自体は斬新なものでも何でもありません。

現役の薬剤師ならば誰が思い付いてもおかしくありませんし、そのメリットも説明されれば誰もが認めるところでしょうし、時代にもマッチしています。

それを実際に作ってみようと思い立ったところから、私の「気付き」の旅が始まりました。


次世代が情報弱者!?

当時DI担当だった私にとって、最大の関心事は「三つの壁」。

すなわち「時間の壁」「距離の壁」「技術(リテラシー)の壁」の克服でした。

特に深刻だったのが「技術の壁」。

次世代を担うべき若手薬剤師が、あろうことか「情報弱者」だったのです・・・。

もちろん我々ベテラン陣とて偉そうな事は言えないレベルです(PubMedすら使いこなせてませんし・・・)。

しかし、そのベテラン陣以上に医薬品情報の収集にアップアップしている若手たちを目の当たりにするに至り、私は「ハイパー医薬品集」を制作することを決意しました。

   「これさえ完成すれば、三つの壁は一気に克服できる」

しかし、いざ蓋を開けてみると、ベテラン陣からの反対意見・利用率の低迷・個人的負担と、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。

そして、目的と方向性(ポリシー)が明確でなければ、「ハイパー医薬品集」は(奇特なオタクが作ったないよりはましな)便利グッズに成り下がってしまうこと、ハイリスク・ハイリターンのツールであることを痛感したのでした。

一つ目の気付き : ツールを生かすも殺すも人次第

こちらの記事もどうぞ ⇒ 【フォーミュラリーによろしく】 第1話「壁か扉か」
                 【フォーミュラリーによろしく】 第3話「説得」

(中編に続く)