前略 悩める薬局長さま

プラットフォーム編をご読了いたただき、ありがとうございます。

今回は少しクイズにお付き合い願います。

≪問題≫
当院では2015年よりクラウド型院内医薬品集を本格稼働させました。ではその際、「クラウド型」に強い関心を示したスタッフは次のうちのどちらだったでしょうか?
  A.ベテラン薬剤師
  B.若手薬剤師


いかがでしょうか?

これまでにも述べてきた通り、私が「クラウド型」を制作しようと思った動機は、若手の情報リテラシー不足を補うためでした。

彼らはいわば「情報弱者」。

ならば、答えはBの若手薬剤師・・・と言いたいところなのですが、いざ蓋を開けてみれば若手薬剤師の反応は薄く、むしろAのベテラン薬剤師の方が強烈に喰いついて来たのでした(詳しくはこちら)。

まとめると次の通りです。

「クラウド型」に対して・・・

ベテラン薬剤師 ⇒ 関心が高い

若手薬剤師 ⇒ 関心が低い

予想とは正反対の結果に私は困惑しました。

だってそうではありませんか?

知識も情報リテラシーも十分に兼ね備えているベテラン陣にとって、「クラウド型」は使う必要のない、いわば「無用の長物」だった筈。

なのにこの反応は一体・・・?


長考の末、私はようやくその理由を突き止めることができました。

要するに、ベテラン陣は手持ちの知識(データベース)を増やしたかったのです。

突如目の前に現れた「新手」の情報源。

その中に含まれている、未知の情報に関心があっただけだったのです。

「薬剤師の薬剤師による薬剤師のための医薬品集」を目指していた私としては、ベテラン陣のこの反応にいささかげんなりしました。

自分の欲しい情報を欲しいだけ抜き取って、「骨と皮」だけになっていく「クラウド型」。

そんな情景がふと頭に浮かんでしまったからです。

※ただ、ベテラン陣のこの反応が利己的な理由からではないことは、後々明らかとなります。

  どうして「クラウド型」の理念が伝わらないのか?

  それとも最初から「絵空事」として受け止められているのか?


私にとって苦悩の日々が続きました(後編に続く)。