「月イチ更新」に甘んじるな

基本情報と言えば添付文書です。

近年では電子カルテの普及に伴い、PC上で手軽に参照できるようになりました。

ただし、その内容は「月イチ更新」、2ヶ月も前の情報を見せられているのです。

   ネット上では常に最新の情報が公開されているというのに!

これが医師や看護師ならば、無理もないことかもしれません。

大昔の「日本医薬品集」や「今日の治療薬」を参照している位ですしね。

   薬剤師が「月イチ更新」の添付文書情報に甘んじていたらダメです。

   タイムラグを埋められるのは薬剤師しかいないのですから。

「クラウド型」があれば、いとも簡単にその役割を果たすことができます。


PMDAリンク

これは正式な呼び方がわからないため、私が勝手に付けた名前です(笑)。

YJコード(または厚労省コード)を元に下記のようなリンクを生成するだけです。

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/(YJコードの上9桁)

例.オプジーボ点滴静注100mg

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291427A2


    ↑ どうですか?クリックしていただましたか?極めて有用ですよね? ↑

PMDAリンクを「クラウド型」の各頁に貼り付けておく。

たったそれそれだけで、添付文書・インタビューフォーム・患者向け医薬品ガイド・くすりのしおり・RMP・重篤副作用疾患別対応マニュアル・安全性情報・承認情報他を参照できます。

しかもPMDAが自動更新してくれますのでメンテは不要、常に「最新」の状態です。

これ位のことは、高価な医薬品情報システムを導入せずとも実現可能なのです。


製品サイト

・適正使用情報 ・患者指導用資材 ・配合変化表 ・FAQ(よくある質問) ・製剤写真(識別コード) ・各種お知らせ文書 ・各種コード一覧

PMDAリンクでカバーできない上記のような情報を補完するため、メーカーの製品サイトのリンクを貼付しておくと何かと便利です。

実際には「配合変化表」や「FAQ(よくある質問)」のような利用頻度の高いコンテンツは、別途独立したリンクを貼っているのですが時折リンク切れになっていることもあって・・・(涙)。

そんな時、製品サイトを貼っておけば、「あれ?この品目、どこのメーカーの製品だっけ?」と悩まずに済みます。

あと、後発品のサイトは情報量に難がありますので、先発品の製品サイトも併せてリンクしておくことをお勧めします。


【付記】

「クラウド型」ならば、容易に医薬品情報の「鮮度」を保つことができます。

それがわかった瞬間、一体いつの情報かもわからない「●●医薬品集」を片手に業務をしている現状が滑稽に思えて来ます。

だからこそ、PMDAはずっと前から「マイ医薬品集作成サービス」を推奨しているのです。

しかし、実際の薬剤師業務を考えた時、これとて満足のいくものではありません。

   結局の所、「痒い所に手が届く」情報源は自分で作るしかない。

それが私の出した結論です。